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原則 決める 疑う

サンク・コスト思考

概要

サンクコスト(埋没費用)の誤謬とは、現在のコストが将来の利益を上回っている場合でも、すでにリソース(時間、お金、または労力)を投資しているという理由だけで、その試みを続けてしまう認知バイアスである。このモデルは、 「追加コスト(限界費用)」「将来の利益」 のみに焦点を当てることで、過去の投資を将来の合理的な意思決定から切り離すのに役立つ。

評価 (1–5)

評価コメント

概念としては頭で理解しやすいが、 「感情」「社会的評判」 が絡むと実践するのが著しく困難になることで知られている。意識的な 「リセットのプロセス」 がなければ、人間の脳は自然と、さらに無駄を作り出すことで過去の無駄を「正当化」しようとしてしまう。


最初の問い

「もし今日、過去の経緯や投資が一切ない状態で、初めてこの全く同じ状況に足を踏み入れたとしたら、それでも私はこの道を始めることを選ぶだろうか?」

目的

質の低い問い


使い方

  1. 回収不可能なコストを監査する: 時間、お金、評判、感情的なエネルギーなど、すでに費やしてしまい取り戻せないものをすべてリストアップする。これらに 「サンク(埋没)」 というラベルを貼る。
  2. 「白紙状態(クリーン・スレート)」テスト: 自分が今日着任した新しいマネージャー、または第三者であると想像する。完了までに必要な 「将来のコスト」 と、結果として得られる 「将来の価値」 のみに目を向ける。
  3. 機会費用の比較: 「もし、このプロジェクトに費やそうとしているリソースを他の場所に投入したら、そちらの方がリターンは高くなるだろうか?」と問う。
  4. 決断を下す(損切りする): 過去にどれだけ費やしたかに関わらず、将来の価値が将来のコストを正当化しないのであれば、そのプロジェクトを放棄する。

アウトプット例


ユースケース

典型的な誤用

他のモデルとの関係